曹操様のお言葉
人民の幸福を実現せんがため
時の皇帝はその生命をかけて
政治を行うこととなっております
我ら軍人もその実現のために
やはり命を掛けて国を守り
国民(くにたみ)たちを
守り抜かねばなりません
人民の中には明日の
食べる米をも手に入らぬほどの
汲々とした生活をしている人たちも
多くおり
それらを見るにつけ
早くこの国をみなが幸せに
暮らせるような国にしたいと
何度心に誓い
涙したことかわかりません
遥かなる地平線の彼方には
他国の国民たちが
やはり暮らしており
その国と国との間において
人間同士が争いを
しているというこのさまを
何とも悲しい思いで
見つめたことも
数えきれぬほどありました
優秀なる軍師は
我が方がいかに有利に
敵の陣地に攻め入り
領土を広げるかということに
明け暮れ
生命をかけておりますが
よくよく考えてみれば
領土を広げたところで
それがいかほどの
価値のあることであったであろうかと
今では思っております
元々一つの大陸にて
生まれ落ちたる者たちが
その地域地域で
それぞれの国をつくり
秩序を守って
暮らしていたのでありますから
これを攻め入って
多くの血を流してまで
領土を広げんとする
人間の愚かさを
思わずにはいられません
この地球の上で
せめぎ合っている姿を
上から眺めてみれば
いかにも滑稽な景色であります
もう少し大きな視点から
見ることができれば
さらに素晴らしい世界が
できたであろうにと
思えてなりません
これからの世界は
そういったことを目指して
発展していくべきであります
過去の同じ失敗を
繰り返すことなく
新しい世界を目指して
フロンティア精神に法(のっと)って
多民族同士が手を結び合って
共に発展していけるような
世界を創っていきたいものだと
思っております
そしてそれはいつの日か
必ずや実現するものであると
強く確信をしております
どうかこの理想を
実現していただきますよう
祈ります
(初出:2012年12月21日)

