人間の核を作るということ

空海様のお言葉

人間の核を作るということ
これをしっかりできている者は
ぶれることはない
 
これができていない者は
何かにつけて迷う
物事の判断がつかない
 
やはり何事においても
中心に据えるべき考え方というのがある
 
これについてはよくよく学ぶことをし
そしてより多くの体験の中から
悟りというものを得ねばならぬ
 
この悟りが 
一つまた二つと重なることに
あこや貝の真珠のように
己の核となって 
成長してくるのであります
 
人間誰しも
自分を中心に世の中が回っていると
考える者がおり、多くいる
そういったものである

しかし、本当のことは
自分が中心などではないということだ
よくよく理解し
燻習(くんじゅう)せねばならぬ
 
この核とはいかなるものやと
常々問いただし
探求するうちに
それを発見するのである
これは人から教えられて得られるものではない

一人びとりが 
自らその体験を通して
苦しみや、喜びや、さまざまな 
喜怒哀楽の世界を潜り抜けて
寒さや暑さにも耐え抜いて
たった一人の孤独を 
それでもめげずに 
貫き通したその先に 
ようやく一筋の光明が見えてくる

そういった体験の中から
自ずと身に備わってくるものである
 
このことは、体験をした者であるならば
その意味がよくよくわかるはず
 
今の世の中、この核になるものを 
持たぬ人間があまりにも多い
私はそれを憂いている
 
これから先に 
どのような未来に繋がっていくかを
想像してもらいたい
どのような世界が開けてくるであろうかを
考えてみてもらいたい
そして、それで良いのか否か
よくよく考えてみてください
 
もしもその心の内に
それは否という答えが出たならば
何とするか
そのことをよく腹の底にて
感じとれますように
精進なされよ

(初出:2012年11月7日)
 

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