愛について

光源氏様のお言葉

わたくしは一生を通じて
愛を学ぶことを旨として
生きておりました
  
わたくしの一生は
実にさまざまな姫君との
輝かしき思い出で
飾られております
  
愛について私が学んだことは 
愛とは奪うものではなく
与えるものであるということを
学びました
  
そのことがわかるまでに
何十年という月日を費やし
数多(あまた)の浮名を流し
多くの失敗を重ね
傷ついたり、傷つけたりしながら
最終的に辿り着いた答えであります
  
このような話をするのは
いかにもいと恥ずかしげな
思いがせぬこともありませんが
私は人間にとって
知らねばならぬ大切なことであると
思うがゆえに、敢えてお話を
させていただいております
  
人の一生を賭けて
ただそれだけのことを学んだのかと
言われる向きもあるやもしれませんが
ただその一点が私は非常に大切で
あるいはこのことが 
すべてのことの根源であるのでは
ないかとさえ思うております
 
愛とは奪うものではなく
与えるものである
  
このことがわたくしがつかみ得た
一つのことであります
深く深く心の内を探求してみれば
そのことがよくわかります
  
その他のことは
さまざまに尾ひれがつき
いろんな話へと変化いたしますが
根本のところはそのことが
あるのだということでございます
  
人の人生において
一番根本的な大切なこと
簡単な言葉であるがしかし
非常に難しいこと
これは一つ申し上げたいと思います

(初出:2012年11月21日)

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