太閤秀吉様のお言葉
余は天下を取ったが
その道のりはそう簡単ではなかった
しかし知恵を使えば
おもしろいようにコロコロと車輪が回る
つまり天下を取るために
何をせねばならぬか
どこから始めればよいか
誰のことを考えればよいか
そんなことをいつも考えておった
感情に流されてはならぬ
冷静になって相手がどのように感じているか
それを想像するのじゃ
そして自分がどちらの方向に進みたいかを
はっきりとさせたら物事がそちらに
動くようにするために何をすればよいかを
考えればよいのじゃ
ごり押しをしても車輪は回らぬ
知恵を使うのじゃ
そうすれば世の中はおもしろいように
動いていく
もちろんその思いの根底には
民を思う心がなければならん
その心があればあとは
やりようによっていかようにも
世の中を動かすことができる
ところがその知恵が回らぬ者が
あまりにも多すぎる
なぜそれがわからぬのかと
不思議でならぬ
もう少し知恵を使うたほうが
よかろう
結果、天下を取った者は
国民(くにたみ)のために働かねばならぬ
そして皆が幸せに暮らせる
政治を行わねばならぬ
そこで道を誤った者は
いずれ消えることになる
どこまでいってもそのことは追いかけてくる
人間の欲とは果てしのないものよ
どこまでもどこまでも
追い求め、しまいには
自分が追いつめられてしまうことになる
この道を誤る時というのは
えてして気がつかぬものよ
一番運気がよく
調子のいい時に
慢心したがゆえに
そのような結果になったので
後から気づいてももう遅い
そのことを自分の一生を通じて
学んだように思う
後の世の者たちにも
そのことを知らせたい
世が犯した過ちを
繰り返すなと
(初出:2012年12月4日)

