細川ガラシャ様のお言葉
心の底から湧き出でる思いというのは
何とも止めようのないものでございます
わたくしの人生において
神との出会いは衝撃的なものでございました
その時を起点として前後裁断する
人生と相成りました
その時の世の中はキリシタンを
迫害する時代でございました
わたくしはたいへん苦しみましたが
殿のお心にも沿えず
神の御心に従うことにいたしました
この時の苦しみは
たいへん大きく感じましたが
やはり
その後に神の道へと
邁進したわたくしの心は
一つに定まり一点の後悔もなく
その人生を全うすることとなりました
やがては殿もわたくしの心を察し
理解してくださったものと安堵しております
この心底より湧き出ずる思いというのは
人間が本来神仏より与えられた
生命であるという
この証しではないかと思っております
それゆえに何度も何度も
湧き上がり消しても消してもまた
現れる思いなのだと感じました
たとえ一歩でも神に近づきたい
神のいらっしゃるところへ
参りたいと
その思い一心でございました
そしてそのことによって
すべての方たちへの
愛の思いを
広げることができれば
これ以上に幸せなことはないと
心底より思っております
恐らく、すべての人々の心の中には
皆等しくその種が
入っているのだと信じております
それが神であろうが
仏様であろうが
それぞれ違うかもしれませんが
この高貴なるものを信じ
従おうという思いは
恐らく皆、同じであろうと
感じております
この素晴らしき魂の根源なるものへの
純粋なる思いを絶つことはできません
皆さまのご幸福を祈っております
(初出:2012年12月9日)

