女性の真の強さ

秀吉の妻・ねね様のお言葉

ねねにございます。
やはり、殿の後に続いて、ここに参りました。

いつの世も女子(おなご)は弱きようで、その実強いものでございます。
私の時代もそのようでございました。

強くなければ、お支えすることができないのでございます。
殿はあのような方でございますから、自由奔放に「今」と言えば、今すぐ何事にも対応せねばなりませぬ。
これをすべて準備万端整えてお支えするのが私の勤め、と心得ておりました。
そのためにも、私自身のことにつきましては、何よりも素早く済ませてしまい、
後は、殿のおために、私自身を整えてお待ち申し上げておりました。

いざとなれば、槍も持ちましょう。
どのような事態にも、備える覚悟でおりました。
また、殿が遠征に出られた折には、この城を預かり、何があってもお守りするということを固く心に決めておりました。

万が一、危機迫ることあらば、その場にて自害することも辞さず。
その腹は括くくっておりました。
昔のことゆえ、そのような時代でございました。
か弱きように見えて、その実強いのが女子(おなご)でございます。
その強さを普段は表に出しませぬ。
それが、真の強さということでございます。

殿方の前に出て、声高に物を申すような無作法は致しませぬ。
それは、その当時の習わしでございました。
今も、その心得は持っていようかと存じます。

誠にありがとうございました。

(初出:2013年5月28日/収録:2013年4月10日)

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