必ず春はやってまいります

木花咲耶姫様からの言葉

秋風が吹き 
山の肌を落ち葉が転げ落ちていくのが見えます。
 
物悲しげなその葉の姿を見て
ただ私は望むところ
春の日の桜の花びらが 
風に舞う様子を秋の木の葉に変えて
見ているのでございます。
 
必ず春は来ると、私のみならずすべての人々が
そのことを知っているはずであります。
だがその前に厳しい冬の時代(とき)を 
越さねばならぬこともまた事実であり
誰もがよく理解していることでありましょう。
 
この厳しい冬は人々の身体にも心にも
その冷たさを染みわたらせ
冬を越す間の厳しさが 
ヒシヒシと感じられる季節でございます。
 
しかしながら主は 
ただ単に厳しさのみを
お与えになったわけではありません。
これもすでに主の慈悲のうちでございます。
 
必ず芽吹く枝を私たちは大切に
育て育み、冬を持ち堪えねばなりません。
 
今はその冬に差し掛かろうとしている時であり
春の日を見るまで覚悟を決めて
この時を過ごしていかねばなりません。
 
しかし決して諦めてはなりません。
希望はあります。
 
もしもこの世に希望なしとあらば
それは人々が諦めた時であります。
 
明るい未来を切り拓いていくことを諦めた時
世界は闇に包まれるでありましょう。
 
桜の花もその時には
咲くことはありません。
 
しかし決して諦めずに努力する者あらば
それは必ず、春の時代(とき)を迎えることが
できるはずでございます。
 
美しさ、柔らかさ、優しさ、たおやかさ。
これらの徳目を
さらにさらに増やし、磨きをかけ
春の日を迎えんがため
準備をすることです。
 
準備が整えば
後はもう春がやってくるのを
待つのみであります。
 
ありがとうございました。

(初出:2013年11月29日)

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