薩摩隼人(西郷隆盛)様からのお言葉
ある意味少しも変わっていないこの鹿児島ん地で、新しきものを生み出していく仕事をこれからせねばならんと思うております。
昔ながらの生活様式、この地に住む者は皆、鹿児島を愛し、桜島を愛し、ともに共生してきた者であるが、これを我らだけの物にしてはいかんと思うております。
ここから発展をしていかねばならぬ。
こん土地は、よう見たらさほど広いところでもない。
もうたいがい隅から隅まで行きつくした感があるところである。
それぞれん場所で先祖代々その土地を守り、暮らしている者が長い間ここを守っているわけであるが、それにかまけて発展することを忘れているのではないか、そう思う感じるのであります。
飽和状態になったこの街の中で、全てがまかなわれ、満足を得ている者たちは数多くいると思う。
が、しかしはるか先の未来を思わば、これからどの方向に進んでいくべきかはっきりとその指針を打ち出すものが出てこねばならん。
それはこの鹿児島のためだけにあらず。
この土地の人間のためだけにあらず。
人々は皆、かの者たちと手を携えて、さらに大きく発展していくこと、共に栄えていくことを目指さねばならんでしょう。
日本というこの小さな島国でありながらも、そのさらに小さなこの九州の果ての地に落ち着き払っている場合ではないということを申し上げておきたい。
なぜならば、この薩摩の地においてその魂を脈々と受け継いできた者たちが、その輝きを、次なる者へと渡していき、広げていき、さらには強大なる輝ける国「日本」としてその種をまき、芽を出し、つるが伸び、葉が生えて、実をならせるまでにしていくために、力強く我らのこの地を基として伸びていかねばならん。
その未来図を指し示すことができる者よ、いでまし。
これより皆にそのビジョンを、青写真を見せていかねばならん。
そんためにも、この土地の昔から育んだ根性の強さを花咲かせるまでやり通す。
その粘り強さ、どんだけ陽に照らされ、海風に吹かれようとも、明るく命育んできたたくましさを無駄にしてはならん。
何のための南の果ての地であったか、そのたくましい輝きをぜひぜひ愛する日本国のために、どんどん提供をしていける県民へと昇華してもらいたい。
そのためのリーダーよ、いでよ。
数多くこの地には、その素質を持っている者がいるはず。
諸君らは、必ずその使命を果たすべく立ち上がるべきだ。
以上
(初出:2015年8月12日/収録:2015年7月20日)

