安倍晴明様からのお言葉
久しくこの場での話をしておりませなんだゆえ、ちと、間合いが取れず、少々難儀をしておりますが、まあ、それも良しといたしましょう。
京都におりますれば、山の天狗どもが降りてきては、言いたいことのみ小賢しく言いよる。
何を言わんとするのか、この私に何を言わんとしておるのか、私はもはやそれを聞こうともせず、山へ帰れと、言うたところでありました。
彼らは、彼らの世界の中で、一、二を争い、修行に励んでいるつもりでおろうが、私から言わせれば、そのようなこと、何百年何千年と繰り返したところで、意味はない。
しかし、彼らにとっては、それが、ことのほか重要なことのようで、私にそれを認めろと言うておるようである。
しゃらくさいので、振り払ってやった。
狭い世界の中で、小さな山のてっぺんを極めたところで、それが何になろうか、世界はそのように小さなものではないのだ、ということを教えてやった。
どこの山々においても、それぞれに、神がおり、天狗もおるであろう。
しかし、それはそれぞれの世界において、争い、競い合っているものにすぎん。
本来の、本当の世界は、そのような小さなものではないのだと、そのように仕切られた小さな世界の中で、全てが行われている、そのようなものではないのだということを知らねばならない。
今この日本全体においても、想像だにせぬことが起きようとしている。
その時に、一つの狭い世界をもって、それを計ろうとするのは、いささか浅はかなことであり、もはや、天狗どもの力などでは、いかようにもすることができぬ事態へと発展しているということを思い知らねばならん。
この私とて、京都のこの地に、安住するのみでは相済まんということを、ひしひしと感じている。
我ら霊界に住める者たちが皆手を取り合って、融合し、力を合わせねばならぬ時がやってきているということを、我らも自覚せねばならんのであろう。
そのように思う今日この頃である。
私の仕事は、そういう世界のことを、広く人々に知らしめることであると、承知している。
(初出:2016年5月9日)

